川岸地区の生活環境を守る会
建設計画 Q&A
計画の詳細をご存じない方へ
Q1.事業主はどこになりますか?
A1.野村不動産株式会社です。野村不動産株式会社は物流施設事業も手掛けており大規模物流センターを建設して賃貸しています。
Q2.物流施設建設に関する問い合わせ窓口はどこですか?
A2.(株)フォーエバーサンクスです。
Q3.物流施設には、どのようなテナントが入りますか?
A3. 3月6日の事業主説明会時点では、「テナントは未定」との回答です。
Q4.物流施設の大きさはどのくらいですか?
A4.ヤマト運輸 北東京流通支店と同等の規模と思われます。
https://goo.gl/maps/UDZxa8mxYYH8J7e58
Q5.物流施設はいつできますか?
A5.2021年7月に建築確認申請が出される予定です。
工期が2021年8月~2023年8月予定との事です。
Q6.トラックは一日どのくらい通りますか?
A6.一日あたり75台程度が入退場し、そのうち12台は45フィートトレーラー(約40トン、約18m長)との回答です。
Q7.トラックの大きさはどのくらいですか?
A7.トラックは最大45フィート(約40トン、約18m長)の車両が運行します。
通常、港湾などで使用されている、大変大きな車両になります。
Q8.トラックの出入口はどこですか?
A8. 入口は東部センター通り沿い川岸公園向いに、出口は戸二小通り沿いの旧田辺三菱製薬の出入口だった場所に設置されることが計画されています。
Q9.トラックはどの道を通りますか?
A9.小学生の通学路になっている戸二小通りと東部センター通りを大型トラックが通ります。
Q10.戸二小通りは大きなトラックが通っても大丈夫ですか?
A10.戸二小通りは、車道の幅が5.1メートルです。トラックの幅は約2.5メートルです。したがって、トラック同士がすれ違う時には自転車レーンに入ってしまう場合があります。トラックが敷地出口から左折する場合には、反対車線や自転車レーンにはみだしてしまうことも想定されます。
Q11.どうして物流施設が出来るのですか?マンションではないのですか?
A11.戸二小の児童受け入れ数の関係で、事業主はマンション建設を断念したとの回答を得ています。
戸田市教育委員会は2019年7月に「戸田市健全な教育環境確保のための住宅抑制に関する指導要綱」を施行しました。これは、戸田市内の小・中学校において、住宅開発による児童及び生徒の急増等により、学校施設の教室等が不足することが懸念されるため、今後の健全な教育環境確保を目的として一定規模の住宅開発について抑制を求めたものです。この指導要綱の施行があったため、事業主はマンション建設を断念し、物流施設建設に切り替えたと思われます。
Q12.トラックが通る道をスクールゾーンにしたり、信号機やガードレールを設置したりできますか?
A12.スクールゾーンやガードレール設置は、所轄の警察署に要望します。その後埼玉県公安委員会で審議されたのち実施されます。実施のためには、個人レベルの要望としてではなく、地域住民(町会等)や学校から地域の要望として出す必要があります。
Q13.交通誘導員は24時間対応しますか?
A13.現時点では、午前7時から午後7時の時間帯のみ配置されるとの回答です
Q14.交通誘導員は、トイレや休憩の時に持ち場を離れたりしませんか?
A14.未確認です
Q15.トラックの排気ガスや騒音の影響、渋滞の発生はありますか?
A15.一日75台以上にのぼるトラック、従業員用の自家用車143台(最大)の通行が予定されています。現在、解体工事で通行するトラック等が約70台ということから想定すると物流施設が稼働によって通行するようになるトラックによる排気ガスや騒音の影響、渋滞の発生はあると考えています。
Q16.交通事故が心配です。
A16.交通事故は、時間帯で見ると15時~21時に約50%の事故が起きています。(埼玉県警察 令和2年度交通事故発生調査より)この時間帯は、交通誘導員が配置されない時間帯も含まれており、事業主の交通安全対策は不十分と考えられます。
また、戸田市の自転車使用率は28%近くあり、過去9年間の交通事故死亡の53%はトラックと自転車、バイクと原付を含めると76%を占めます(埼玉県警察 戸田市死亡事故発生状況より)。埼玉県下でも、戸田市の自転車事故発生件数はワースト1位や2位となっています。戸二小通りは自転車レーンが設置されていますが、大型貨物車両の通行が多くなると車道幅が5.1メートルしかない為、自転車の事故リスクは高まると考えられます。
さらに、戸二小通りは信号機のない横断歩道も多いため、歩行者の交通事故リスクも高まる可能性が非常に大きいです。
Q17.交通誘導員がトラックを優先したりしませんか?
A17.交通誘導員により、一般車両、自転車及び歩行者を止めることは原則無いとの回答です。
Q18.戸建てや老人施設など、地域貢献できる施設にしてほしいのですが…
A18.使用用途の変更は致しかねますとの回答です。
Q19.市議会へ請願書を提出したと聞きました。請願とは何ですか?
A19.請願とは、市政に対する意見や要望を市議会に対して提出できる制度です。請願を出す場合には議員の紹介を必要とします。
なお、提出された請願は委員会に付託され、慎重に審査されます。
『川岸地区の生活環境を守る会』では物流施設建設により交通事故リスクが格段にあがり地域住民の命が危険にさらされることになるため、まずは本計画における児童生徒、周辺住民の安全確保を求める請願書を提出しました。事業主の計画では地域住民の安全確保についての配慮が欠けていたためです。
Q20.市議会で請願が採択されるとどうなりますか?
A20. 提出された請願書は、請願内容に該当する常任委員会で審査後、採択・不採択・継続審査が決議され、採択されれば、本会議で「採択」「不採択」などが議決(決定)されます。3月の戸田市議会に提出した川岸地区の生活環境を守る会からの請願は全会一致で採択されました。「採択」された請願は、市長や市長が管轄する執行機関および教育委員会に送付され、その実現が要請されます。
Q21.学校やPTAはこの物流施設建設計画に関連して児童の安全確保等のために、何か動いていますか?
A21.戸田第二小学校(以下 戸二小)学校長からは戸田市役所へ、戸二小PTAからは蕨警察署へ「戸二小通り大型車通行禁止要望書」を提出しています。
Q22.市役所はこの物流施設建設計画に関連して、何か動いてもらえないのですか?
A22. この建設計画は、法律や条例の範囲内で合法的なものです。法令違反等が無い限り市役所が市民のために自主的に動いてくれることはありません。そのため、市民が声を上げて行政に要望をしていくことが必要です。
Q23.解体工事による騒音や振動がひどいのですが、どうすればいいでしょう?
A23. 騒音や振動の困りごとは都度、解体業者と戸田市役所 環境課へご連絡ください。
双方に連絡することで、市も解体工事の問題を把握できますし、苦情の電話が多いと事業主側も工事の工程や方法を考慮することもあるようです。また、環境課では相談者の件数をカウントしています。
Q24.大型トラックが戸二小通りを通るのであれば、道路を広げることで安全を確保することはできないでしょうか?
A24. 大型トラックは交差点での交通事故率が自家用車の約3.5倍あり、かつ対向車線にはみ出すなどのオーバーハングがあります。自転車及び歩行者の安全性を確保するには、道路空間を広げる事が最善と考えています。野村不動産からは、車道空間拡幅のためのセットバックは行わないと正式な回答がありました。
Q27.カンパを集めていますか?
A27.守る会は、ご賛同いただける方々からのカンパをお願いしています。チラシの作成や皆様への説明会等でお見せしている模型の作製、説明会の会場費等に使っています。これらの資金が不足しており弁護士相談等の必要なことができないでいます。ご協力をお願いします!カンパの詳しい方法については、説明会や周りで守る会に関わっている方にお声掛けください。
Q28.建設計画地である川岸町会と守る会はどんな取り組みをしていますか?
A28. 守る会が働きかけ、『広報戸田市2月号』へのチラシ(「守る会通信Part2」)の差し込みと配布にご協力をいただきました。
今後も、町会にご協力いただき、地域住民の安心・安全な生活を守るために町会と一緒に市役所や事業者に働きかけていきたいと考えています。
Q29.戸二小通りから東部センター通りへは右折できない時間帯があると聞きました。工事用の車両や、トラックはどうしているのですか?
A29.午前7時から9時までは川岸ニ丁目交差点は、左折のみです。川岸交差点を経由する必要がある車両は、この時間帯を避けて川岸ニ丁目交差点を右折することになります。
Q30.事業主から配布された説明資料は、平面的な図面ばかりでとても分かりにくくイメージできないのですが…
A30.直近の事業主説明会では、建物や街並みトラックの動線をCGや動画によってリアルな説明を行うように求めています。また、守る会では計画建物や周辺の立体模型を作製して、説明会等で皆さんに見ていただいています。説明会等に足を運んでいただき、是非ご自身の目でこの計画を確かめてください。
Q31.トラックが通る道は、劣化が早いですよね?直してもらえるのですか?
A31.市道の補修は、戸田市が行います。補修工事は国庫支出金、地方交付税交付金等の税金によって賄うことになります。
ちなみに20tトラックは、10tトラックの4,000倍も道路や橋に負担がかかるそうです。
Q32.決められたトラックのルートは、変更されたりしませんか?
A32.入居テナント業者が利便性を検討した結果、将来的に変更される可能性は残念ながら否定できません。
Q33.戸田市は交通事故が多いのですか?
A33. 過去2年、平成30年4月から令和3年1月19日までの戸田市での死亡事故の57%はトラックと自転車によるものです。バイクと原付を加えると86%がトラックとニ輪車の事故です。(埼玉県警察 戸田市死亡事故発生状況より)いかに自転車の交通事故リスクが高いかがわかります。よって自転車レーンは安全に十分配慮された運用が求められます。